子どもがなったときの対処法もご紹介!

LDは学習障害であり、読み書きや計算力など、特定能力が発達しない状態です。LDにはさまざまな特徴があるので、心当たりがある方は子どもの状況をメモしておき、専門家に相談しましょう。今回は子どものLDの可能性が気になる方のため、その定義をまとめました。記事の後半では、該当者への支援方法も解説します。こちらを参考にすれば、LDの子どもへ適切なサポートができます。

1. 学習障害(LD)とは

LDとは特定能力の発達が不十分な状態です。また総合的な知的発達の遅れとは違うので、知的障害とは別の対応になります。
ここからはLDの基礎知識の解説です。

1-1. 特異的発達障害のひとつ

LDとは学習障害のことで、特異的発達障害のひとつです。具体的には読み書きや算数などのうち、一部がうまくできません。ほかのほとんどのことはできるのに、特定の何かができず、困っている子どもがいます。

学習障害は人によって違うので、一人ひとりに合わせた対応が必要です。検査や診断結果も的確でなければなりません。学習支援でも家庭や医療関係者、学校などによる連携が重要です。LDの子どもが毎日を過ごせるように、関わる人たちの協力が欠かせません。

1-2. 知的障害との違いは?

LDと似た概念として、知的障害があります。それぞれの違いは、日常生活における不自由の範囲です。問題のある人物に対して、障害の種類を正確に診断しなければなりません。たとえばLDの人物に知的障害の対応をしても、効果を得るどころか、かえってその人の負担になるでしょう。

たとえば知的障害は、日常生活の大部分で不自由を感じます。読み書きや計算の発達不十分だけでなく、会話や複雑な事柄などを理解できません。LDは特定能力の制限を示すので、知的障害のように一定のコミュニケーションはできます。このように障害のあり方に応じた支援が大切です。LDは知的障害と違って、一定のコミュニケーションは可能ですが、読み書きや計算のうち特定能力だけが未発達の状態です。この課題をクリアできるように、保護者や関連機関などのサポートが求められます。

2. LDの特徴

LDの起き方は人によって違います。聞く、話す、読む、書くなどの能力のうち、どれが劣るかは人それぞれです。
そのような実態を把握する方法も知っておきましょう。LDの特徴を、診断による判明プロセスも交えて解説します。

2-1. 人によって困難領域が異なる

LDの主な特徴は、人によって困難を示す領域が異なる点です。以下のうちひとつまたは複数の能力が未発達だと、LDの診断を受けることがあります。

聞く能力:他人の話を正しく聞き取り、理解する
話す能力:伝えたいことを的確に話す
読む能力:文章の正確な読解
書く能力:正確に文字を書き、論理的に文章を作る
計算能力:数の概念や暗算、筆算の理解
推論能力:事実に基づいた結果予測や、そこからの原因推量

LDの子どもは、上記のうち一部が困難を示しています。特定の能力が大きく劣っていると、生活状況から周囲が気づくでしょう。特定動作への困難が見受けられた場合は、その状況をメモしてください。メモを持参のうえ、専門家に子どもの様子を正確に伝えましょう。

2-2. LDはどのようにわかるのか

LDの実態把握では、主に子どもの学習記録や生活状況などを精査します。学習記録からは、特定教科の基礎能力の遅れを確かめる形です。そこでLDにあたるような、学習の著しい遅れがないかを調べます。また生活状況では、多種多様な資料を確かめます。学業成績やテスト、授業態度、ノートの内容、保護者や先生から聞いた子どもの過ごし方などをチェックする形です。ここからLDの可能性を判断します。LDの診断は学習記録や生活実態などの、状況証拠に基づきます。ここから特定領域における学習困難を確かめるのです。

3. 子どもがLDならどうすればよいのか

子どもがLDかもしれない場合は、まず専門家に相談してください。正式な診断が下ったときは、保護者や医療関係者、学校関係者などの協力が大切です。LDの子どもへの対処法や学習支援をまとめました。

3-1. 専門家に相談しよう

子どもがLDかもしれないと思ったら、専門家に相談してください。

子どもの学校生活や学業成績、自宅での生活状況などのメモから、専門家はLDの可能性を探ります。また機関によっては、医学的評価もします。LDの原因として、中枢神経系の疾患も考えられるからです。

頭部画像検査や心理検査などからの判断もあります。以上から子どもがLDかもしれないときは、まず専門家からアドバイスを受けましょう。診断の必要があれば、積極的に協力をしてください。

3-2. LDの状態に応じた支援が重要

LDの状態に応じた学習支援が欠かせません。読み書きや計算など、子どもによって劣る能力が違うからです。たとえば文字をうまく読めない場合は、ディスレクシア(読字障害)用の支援を要します。保護者は子どもが読むところを指でなぞってあげましょう。ほかにも厚紙の一部を切り取り、1行だけ見えるようにしたシートを当てれば、文字を読みやすくなるかもしれません。

またディスカリキュア(算数障害)の場合、日常生活の数字の理解から始めましょう。「お菓子を3個買う」や「300円以内の商品を取る」など、身近な形で数字に触れさせてください。学校の先生には、計算機を使えるように相談してみましょう。LDの子どもが毎日を過ごすには、保護者が子どもに寄り添うことが大切です。周囲の理解と協力を得ながら、子どもが生きやすい状況を考えてください。 

4. まとめ

LDは学習障害であり、読み書きや計算などの特定能力が劣る状態です。基本的な診断は子どもの生活状況に関する資料から、総合的に判断します。子どもがLDとわかったら、学習支援が大切です。子どもが自分のペースで勉強できるように、医療機関や学校関係者などの協力も欠かせません。保護者が子どもに寄り添いながら、周囲の理解を得ることで、LDと付き合えます。

「子どもブレインバランスセンター」ではアキヒロカイロプラクティックオフィスで、LDの診断や治療をしています。読み書きや計算などの未発達や、生活状況などに応じて、きめ細かく対応する方針です。子どものLDでお悩みなら、まずは当サイトまでご相談ください。