発達障害について

朝起きれない・やる気の出ない発達障害の子ども達

発達が気になる子どもに多いのは、朝が起きれないでグズグズしていで学校に遅刻してしまい、学校へ行ってもやる気が出ないという状態です。 朝寝坊の子どもは、たまたま朝寝坊なわけではありません。そうなる生活習慣をしているから、必然的に起きられないのです。自らの生活習慣を改善し、より自然でより健康な生活習慣を身に付ければ、朝寝坊は克服できます。 そのカギとなる脳内物質が「セロトニン」です。セロトニンが、分泌されると、「今日も1日がんばるぞ」という気持ちになります。身体にも力がみなぎり、はつらつとした気分になります。頭もすっきりとしてきますから、勉強もできる状態になるのです。

セロトニンの合成と分泌は、日の出とともに盛んになり、午後から夜にかけては低下します。そしてメラトニンが分泌する深い眠りではセロトニンは分泌されなくなります。 セロトニンは、「睡眠」と「覚醒」をコントロールする脳内物質なのです。 日が昇り太陽の光刺激が、まぶたの上から網膜を刺激してセロトニンの合成が始まります。そしてセロトニンからの情報伝達が脳全体に行き渡り、脳全体の1日の活動のスタートが、きられるのです。そして快適な1日が始まるのです。 逆にセロトニンが下がると、気分も憂鬱となります。「何もしたくない」、「布団から出たくない」「このままずっと寝ていたい」と感じるようになります。

セロトニンの合成には、照度2500ルクス以上の光を5分以上浴びる必要があります。2500ルクスというのは、だいたい朝の太陽の照度です。 セロトニンの活性化には、あとリズム運動と咀嚼があります。 リズム運動とは、掛け声に合わせてできるリズミカルな運動のことです。ラジオ体操が思い浮かびます。ラジオ体操は、一人ではなく家族みんなで行えば、楽しく習慣として長く続けることが出来ます。その後家の周りを15分ウォーキングしてくれば完璧です。 それだけ動いた後は、お腹がすいてきます。朝食をしっかり咀嚼して食べることで顎の筋肉がリズミックに動き、セロトニンが活性化されます。 毎日元気で、「行ってきまーす」「いってらっしゃーい」でスタート出来るようになりましょう。

発達障害の施術に対する考え方

カイロプラクティックは創始から神経の働きに焦点を合わせた医療を目指しています。 最近では、機能神経学分野での研究が盛んになり、スポーツ事故や交通事故などで起きた神経障害に対して、薬を用いない施術で成果を発揮しています。

アメリカ政府の統計では、11%の子どもがADHDと診断されている。 文部科学省の調査では、通常学級に在籍する児童生徒の6.5%に、高機能自閉症(High-Functioning Autism) 、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)といった行動傾向にあるとしました。 このようにアメリカのほうが、発達障害の子どもの数が多いため、早くから対策に乗り出しています。

カイロプラクティックドクターのローバート・メリロは、1994年から機能神経学に基づくブレインバランスプログラムを用いてブレインバランスアチーブメントセンターを全米に80か所開設して薬を用いない施術に当たって成果を出しています。 アキヒロカイロプラクティックオフィスでは、機能神経学を用いてブレインアラームセラピーとして成人の施術に当たってきましたが、2017年より子どもブレインバランスセンターを開設し、機能神経学を中心に複数の分野の施術方法*1も取り入れて子ども達の施術に当たってきました。
この間の検査と施術で分かってきたことは、生活環境の大切さです。 ストレスが、脳の発育を妨げます。 機能神経学を用いた施術でストレスによる脳の緊張を解除して複数の療法で発達を促し、さらに日常、子どもが楽しく過ごせるように親に接してもらうことで、子どもの行動がどんどん変化していくことがわかってきました。 「子供の未来は、家庭の将来の幸せ!」を目標として、これからも子どもに係わっていきたいと考えております。

*1 Kidz in Contact療法, ビルディング・ブロック・アクティビティズ療法, 頭のタッチセラピー, オリキュロセラピー,オーソモレキュラー療法.

子どもの発達を促すために

・ADHDは、目に飛び込んできた刺激的な物や動きに対して反射的に行動をしています。
・反射的な行動(原始反射)は、脳幹(中脳、橋、延髄)と呼ばれる脊髄から繋がる部分の働きです。
・人間の神経の発達は、身体の下の脊髄から始まり延髄、橋、中脳、辺縁系、大脳の順番です。
・反射的な行動をするということは、発達が脳幹で止まっているということです。
・脳幹が十分発達しないとその次の発達に進むことが出来ません。
・脳幹の発達には、皮膚、背骨、筋肉からの刺激が必要です。
・刺激が足りていないということです。

・乳児に対する刺激は、お母さんが赤ちゃんを抱いたり、あやしたり、お風呂に入れたりと常に一緒に居る時(1秒1秒)の赤ちゃんに対する刺激が、成長の素です。

・その刺激によって脳幹が発達します。中脳まで発達すると姿勢の調節と交差運動が出来るようになります。お座りや這い這いが出来るようになります。

・這い這いが出来るようになると、自ら移動できるようになるために目に入った好きなもの(お母さん)に向かって移動するようになります。

中脳は、目の動きのコントロールにも関わっています。

・中脳の発達は、目の動きと共に好き嫌いを感じる働きの辺縁系の発達に繋がります。
・ADHDでは、人と共感を持つ能力が発達していません。
・これは、辺縁系の働きが十分育っていないことを表しています。
・脳幹が十分発達していないため辺縁系の発達に移行できていないということです。
・この能力を発達させるためには、子どもをあやす中でお母さんと目を合わせて「・・チャンかわいいね!」「おいしいね!」「これいいね!」「そうだね!」と声をかけて気持ちを繋ぐことの繰り返しで、言葉は分からなくてもお母さんの自分を見ている目の感じ、顔の表情、声のトーンや質などから、『心地よい感じ=好き』が分かるようになります。
・辺縁系が十分発達すると、赤ちゃんが目を合わせて好き嫌いを笑ったり泣いたりして表現するようになります。

・辺縁系が育つと大脳の発達に移ります。
・大脳でも右側の大脳が発達します。
・今までの発達は、全て感覚の発達です。
・右脳は、感覚脳のとりまとめ役です。
・そのために、右脳の力で身体をコントロールし歩くことが出来るようになります。
・右脳が身体をコントロールできるようになると発達は左脳に移ります。
・左脳を発達させるにも刺激が必要になります。
・その刺激もお母さんのアイコンタクトがもとになります。

左脳は、言葉の脳です。

・言葉を覚えるには、赤ちゃんとお母さんの眼の間に物が関わってきます。
・離乳食ならば、食べさす時に向かい合ってスプーンの上に乗ったご飯を赤ちゃんの口に運びながら「まんま」と言いながら「あーん」と言ってお母さんの口を開きます。すると赤ちゃんも口を開けてご飯を口に入れます。お母さんが「おいしいね!」というと赤ちゃんが笑っておいし味をお母さんと共有します。
・これを繰り返すことで、スプーンに乗っているものは「まんま」で、それは「おいしい」というのだと覚えていきます。
・こうして一つ一つ音と目の感覚で理解したことを左の脳に伝えて言葉を覚えていきます。

・1歳を過ぎ歩き出すころからスマフォで動画を見せることが増えていますが、動画は情報の一方通行で目を合わせて物と言葉を一致させるような確認作業をすることが出来ません。
・ただ動く画像に反射的に目が動いているにすぎません。
・たまたま手が画面に触れることで違うが目に変わることを覚えて、違うものが見える楽しさだけを覚えてしまいます。
・赤ちゃんが動画を見てるときは座ったまま動きませんから、親にとっては楽ですが左脳の成長にはつながりません。

・その結果言葉を話すのが遅れてしまいます。
・言葉を話すようになったから、脳は大人のように発達したと勘違いしてはいけません。
・脳は、左右の大脳や辺縁系、脳幹間のやり取りを行いながら発達を続けます。
・死ぬまで発達し続けますが、発達のスピードは年齢を増すごとに遅くなります。
・その後の脳の成長は、左右の脳のやり取りによって促されます。

・子どもの成長のカギは、段階を踏んで確実に神経系を発達させることです。
・療育やカイロプラクティックに行かせているから大丈夫ではありません。
・毎日の1秒1秒が、大事な発達の時間です。
・限られた時間の中でどれだけ神経を刺激して発達させるかは、一番近くにいる方の行動にかかってきます。
・刺激には、良い刺激と悪い刺激があります。
・子どもは、乳児のころからお母さんお父さんの様子を感じ取っています。
・親の感情は子どもに伝わります。
・親の不機嫌な表情や声が行動は、子どもにとってもストレスとして感じます。
・ストレスが続くと脳の成長を妨げます。
・そのためには、毎日子供と一緒に楽しく身体を使って遊ぶことです。

・ゲーム機から離れないで困っていることでしょう。
・身体を使う遊びが面白くなれば、ゲーム機から離れる時間が増えます。

・食べ物も大事です。
・右脳の発達が未熟で体性感覚が育っていないと舌触りによって嫌いな食べ物が多くなります。

・糖分の取り過ぎは、ビタミンC不足を招き低血糖症状を起こします。
・ストレスもビタミンC不足を招き、脳への栄養供給が減少し働きを低下させます。
・低血糖症状は、イライラ、身体のだるさ、疲れやすさ、アトピーなどを引き起こします。
・精製された砂糖の入った食品は控えましょう。

・神経伝達には、ビタミンBと鉄が必要です。
・ビタミンBは、栄養をエネルギーに変えたり、腸の働きを良くしたり、起床や睡眠のリズムを整えます。
・鉄は、たんぱく質が不足していると吸収貯蔵できません。
・なるべくたんぱく質を摂らせましょう。
・プロテインでも結構です。

・食事については、下記の著書を参考にしてください。
*「うつ消しごはん」藤川徳美著
*「食事で良くなる発達障害」藤川徳美監修、ともだかずこ著

発達のポイント

子どもの成長は、家庭の未来です。
*子どもの一番の発達環境は、家庭です!
*子どもをいっぱいあやす!
*子どもといっぱい遊んでお母さんお父さんを好きになってもらう!
*子どもにスマフォやタブレットの動画を見せない!
*子どもと一緒の時に、お母さんお父さんはスマフォを見ない!
*「‥いいね!」言葉を使う。
*「‥しなさい!」「‥してはいけない!」言葉ばかりはダメ!
*子どもの発達の遅れを、家族全員遊びで取り戻す!