発達障害
2023年06月27日

機能的ディスコネクション症候群を知っていますか?

機能的ディスコネクション症候群について

日本では、子どもの発達におけるちぐはぐな行動による不具合な状態を「発達障害」と名付けています。

厚生労働省の政策レポートの中に、

『発達障害は「先天的なハンディキャップなので、ずっと発達しない」のではなく、発達のしかたに生まれつき凸凹がある障害です。人間は、時代背景、その国の文化、社会状況、家庭環境、教育など、多様な外的要因に影響を受けながら、一生かけて発達していく生物であり、発達障害の人も同様であると考えていいでしょう。つまり、成長とともに改善されていく課題もあり、必ずしも不変的なハンディキャップとは言い切れないのです。もちろん個人差はありますが、「障害だから治らない」という先入観は、成長の可能性を狭めてしまいます。』

とあります。

生まれつきの障害で不変ではないけれども、変化については、具体的に述べ切れていません。

「薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方」の著者であるカイロプラクティックドクターのロバート・メリロは、全米で150カ所のブレインバランス・アチーブメント・センターで何千人もの子ども達が、薬を使わずにブレインバランスプログラムによって発達障害と診断されない状態までになることを立証しています。

人間の脳が総合的に働くには、左右の脳や複数の領域間で電気信号のやり取りが必要であると神経科学で解明されています。

さらに最近の研究では、左右の脳の発育が同じ比率でないと、左右の脳の働きをつなげる電気信号が不均等になり、各領域の働きを生かせなくなることが判ってきました。

この左右の脳の不均等の度合いによって、ちぐはぐな行動の種類や程度に差が出てくることが原因であると判ってきました。

神経科学では、この状態を「機能的ディスコネクション症候群(FDS)」と呼んでいます。

片側の脳内で領域間の機能や発達の差が大きくなると、半球内でディスコネクションが起こり情報のやり取りが低下すことで機能が低下します。そのために左右の脳の機能に大きな差が出ます。

そうすると反対側の脳は、機能が低下している脳を切り離そう(ディスコネクト)としてしまいます。

そのことで左右の脳の情報のやり取りが失われてしまいます。

左右の脳のディスコネクションがある中で、様々な試みを行ったとしてもなかなかコネクトされないのはおわかりになると思います。

カイロプラクティックには、カイロプラクティック機能神経学に基づくプログラムが用意されています。

子どもの成長を私と一緒に促すことが出来れば、幸いに思います。