【ギフテッドの子どもの特徴12選!】IQが高い子どもの行動パターンや接し方をご紹介!
「ギフテッドの子どもの特徴が知りたい!」
「IQが高い子どもの行動パターンって、どんな感じなんだろう?」
特に幼少期の子どもを抱えている保護者の方の中には、自身の子どものIQや地頭の良さが気になる方も多いのではないでしょうか。
幼少期の子どもは、年齢や個性によっても性格や行動パターンが大きく異なるので、実際のIQを正確に測ることは難しいと言えます。
ただし、ギフテッドの子どもやIQが高い子どもに共通する特徴 / 行動パターンはいくつかあると言われています。
そこで今回は、ギフテッドの定義やギフテッド / IQが高い子どもの特徴、IQと境界知能 / 発達障害の関係などについてご紹介します。
幼少期〜小学生の子どもを抱えている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
「ギフテッド」とは?
まずはじめに、ギフテッドの定義についてご紹介します。
ギフテッドとは、Gifted(贈り物を意味する)という言葉が語源となっており、生まれながらにして周りよりも優れた才能やセンスを持ち合わせている状態を指します。
(優れた才能やセンスとして評価されることもあれば、IQの高さによって定義される場合もあります)
そんなギフテッドは、生まれつき優れた才能やセンスを持つような先天的な状態を指す言葉なので、幼少期における英才教育などによって磨かれたセンスなどを指す言葉にはなり得ません。
また、ギフテッドにはいくつかの種類があり、音楽/リズム知能や論理/数学的知能、言語/語学知能など、全部で8種類に分けられています。
ギフテッドと呼ばれる子どもの割合を算出する方法はいくつかありますが、多くのデータでは全体のおよそ2%程度と言われています。
また、子どものIQについては「【子どもの知能指数(IQ)はどれくらい?】境界知能との関係性や測定方法をご紹介!」でもご紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください!
ギフテッド / IQが高い子どもの特徴12選
本項目では、ギフテッド / IQが高い子どもの特徴について、以下の12個に分けてご紹介します。
- 話すスピードが早い
- 記憶力が良い
- 好奇心が旺盛
- 集中力が高い
- 理解力が高い
- 学習意欲が高い
- 創造力が優れている
- 学力の発達が早い
- スキルの習得力が高い
- ゲームやパズルが得意
- 感受性が豊か
- 質問の仕方や意見が鋭い
これらの特徴は、あくまでギフテッド / IQが高い子どもに見られる特徴であり、ギフテッド / IQが高い子どもが必ずしもこれら全ての要素を持ち合わせている訳ではありません。
また、ギフテッド / IQが高い子どもが持つこれらの特徴は、いずれも著しく突出したものが多いと言えます。
とは言え、一般的な子どもでも、これらの特徴を持つ場合は周囲の子どもよりも優れている可能性が高いため、ぜひその点も意識しながら照らし合わせてみてください。
① 話すスピードが早い
ギフテッド / IQが高い子どもの特徴の1つ目は「話すスピードが早いこと」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、情報を頭で理解する速度が早いため、それに応じて言葉を話すスピードも早くなる傾向にあります。
また、彼らの頭の中では、多くのアイデアや話したい事が次々と生まれ、それを言葉にする際に急ぐ傾向があります。
子どもが話すスピードが速い、と感じた場合は、ギフテッド、あるいはIQが高い可能性があります。
② 記憶力が良い
2つ目は「記憶力が良いこと」です。
記憶力が良い、という状態には様々な定義がありますが、彼らは一度見たり聞いたりした情報を長い期間にわたって正確に記憶し、必要な時に容易に思い出すことができます。
実際に目で見た景色や情報を画像として瞬時に記憶することができる「瞬間記憶」なども、記憶力が良い人の特徴に含まれます。
記憶力が良いことは、学校などでの日々の学習にも大いに役立つため、二次的に脳の成長にも良い影響を与えると言えるでしょう。
③ 好奇心が旺盛
3つ目は「好奇心が旺盛であること」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、物事や日常生活の中で関わるものに対して強い興味を持つ傾向にあり、絶え間なく質問を投げかけることがよくあります。
普段学校などで学習するような内容はもちろん、学校以外の環境で触れるような新しいものに対しても同様に興味や関心を抱きます。
また、単に表面的な答えに満足せず、物事の本質や背後にある仕組みなどを理解したいという強い欲求を持っていることも多々あります。
④ 集中力が高い
4つ目は「集中力が高いこと」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、興味のある課題や活動に対して非常に高い集中力を発揮することがあります。
彼らは長い時間にわたって一つの作業や活動に没頭し、周囲から気を逸らされることなく作業を続けることができます。
高い集中力は、学習において役立つことはもちろん、日常生活における複雑な問題の解決や創造的な作業の遂行においても大いにプラスに働くと言えるでしょう。
⑤ 理解力が高い
5つ目は「理解力が高いこと」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、あらゆる物事における理解力が高い傾向にあります。
新しい概念や複雑なアイデアを素早く把握し、それらを既存の知識と関連付ける能力に長けています。
これは、情報を単に暗記するのではなく、その情報が持つ意味や応用、背景などの関連情報まで深く理解しようとする特性が関係しています。
⑥ 学習意欲が高い
6つ目は「学習意欲が高いこと」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、新しい知識や技能の獲得に対して強い熱意を持ち、自発的に学習に取り組む傾向があります。
彼らは学習を単に強制されているものとしてではなく、楽しみや自己実現の手段として捉えることが多いです。
また、常に新しい挑戦を求め、知識の範囲を広げようとする姿勢も特徴と言えるでしょう。
⑦ 創造力が優れている
7つ目は「創造力が優れていること」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、独創的なアイデアを生み出すことが得意な傾向にあり、既存の知識やアイデアを新しい方法で組み合わせる能力に長けています。
このような創造性は、問題解決や芸術表現、科学的探究など、学校生活にとどまらず、あらゆる多様な分野で発揮されます。
また、抽象的な概念を具体化したり、複雑な仕組みを想像したりする能力も高く、幼いながらも独自の世界観や表現方法を持つ子どももいます。
⑧ 学力の発達が早い
8つ目は「学力の発達が早いこと」です。
これまでにご紹介した内容と一部重複しますが、ギフテッド / IQが高い子どもは、同年齢の子どもたちよりも早く学力が発達する傾向にあります。
これは、単に複雑な概念を素早く理解し、それを応用する能力に長けていることに加え、優れた記憶力や集中力が影響している側面もあります。
また、自己学習能力も高く、興味のある分野では自ら専門的な知識を学ぶことも多々あります。
⑨ スキルの習得力が高い
9つ目は「スキルの習得力が高いこと」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、新しい情報やスキルを素早く吸収し、短期間で身につけることができます。
この能力は、学術的なスキルだけでなく、芸術や音楽、スポーツ、遊びなどの幅広い領域に及びます。
また、高いスキル習得力は、彼らの学習意欲と相まって、さらに幅広い分野における成功につながる可能性があります。
⑩ ゲームやパズルが得意
10つ目は「ゲームやパズルが得意であること」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、ゲームやパズルに対して並外れた能力を示すことがあります。
これは、彼らの高い問題解決能力やパターン認識力、そして戦略的思考能力の表れであるとともに、スキルの習得力が高いことや創造力が優れていることも関係しています。
自宅にあるパズルゲームなどの頭を使うようなゲームが極端に得意だという場合は、人並みよりも高いIQを持っている可能性が高いでしょう。
⑪ 感受性が豊か
11つ目は「感受性が豊かであること」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、周囲の環境や他者の感情に対して敏感に反応し、微妙な変化や雰囲気を人並み以上に感じてしまう傾向にあります。
豊かな感受性は、芸術的な表現や創造力に関連する分野において大きな利点となる一方で、時として情緒的な困難をもたらすこともあります。
特に対人関係などにおいては、ストレスや不安の原因となることもあるでしょう。
⑫ 質問の仕方や意見が鋭い
12つ目は「質問の仕方や意見が鋭いこと」です。
ギフテッド / IQが高い子どもは、一般的な子どもが気にならないような些細な物事でも気になるため、鋭い質問や意見を投げかけてくることがあります。
時には、大人でも容易に回答することができない複雑な質問などもあるでしょう。
これは、彼らの意見が、多角的な視点や独創的な発想を含んでいることが多く、多くの人が気にならないような事が気になるためです。
IQと境界知能 / 発達障害の関係
本項目では、IQと境界知能 / 発達障害の関係についてご紹介します。
先天的な才能を持つ子どもや、極端にIQが高い子どもについて語られる際には、しばしば境界知能や発達障害が話題に出ることがあります。
その理由は、ギフテッドや高IQの子どもの場合は、特定の分野において秀でていると同時に、境界知能や発達障害を併せ持つケースが一定数存在するからです。
これを「二重特異性(Twice-Exceptionality)」と呼びます。
境界知能や発達障害は、子どもの成長期における脳の発達が何かしらの原因によって妨げられ、特定の知能や能力が一般的な状態よりも低くなる状態を指します。
特にギフテッドや高IQの子どもは、特定の知能や能力が一般的な状態よりも低いながらも、その他の分野では著しい才能を発揮することがあるため、単に境界知能や発達障害を抱える子供よりも見分けが難しいこともあります。
また、いずれにせよ、境界知能や発達障害を抱えている場合は、保護者や周囲の人が気付かないところで、日常生活や学校生活において困難 / 不安を抱えている可能性があります。
そのような場合は、保護者や周囲の大人が積極的に本人に寄り添い、相談に乗るなり、環境を変えてあげるなり、相応の処理を行う必要があるでしょう。
子供ブレイン バランスセンターでも、境界知能や発達障害を抱える子どもへのサポートを行っているので、ぜひお気軽にご相談ください。
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ギフテッド / IQが高い子どもへの教育や学習環境について
最後に、ギフテッド / IQが高い子どもへの教育や学習環境についてご紹介します。
本記事でもご紹介した通り、ギフテッド / IQが高い子どもは様々な分野において突出した能力やスキルを持っているため、日常生活や学校生活において以下のような感情を抱いてしまうことがあります。
- 学校の教育が退屈だと感じてしまう
- 友達関係がうまくいかない
- 周囲からの過度な期待がストレス
- 得意なことと不得意なことの差が激しい
そんなギフテッド / IQが高い子どもに対する適切な教育方法や学習環境は、まだ日本では広く浸透していないのが現状です。
しかし、ギフテッド / IQが高い子どもの場合、一般的な学校などでは教育レベルが合わず、本人が退屈してしまうことも少なくありません。
そのようなケースを避けるためにも、日本にも特別な教育コースを用意している学校や、ギフテッド / IQが高い子どもを対象とした通信教育を提供している会社もあります。
ギフテッド / IQが高い子どもの教育や学習環境に不安を抱えている方は、ぜひそのような方向性も検討してみることをオススメします。
また、ギフテッド / IQが高い子どもの場合、友達関係がうまくいかないケースも多くあり、特に幼少期の対人関係スキルが不足してしまうと、大人になった場合の支障が大きくなってしまいます。
そのような事態を避けるためにも、子どもの友達関係やコミュニティへの参加など、保護者がしっかりとサポートする必要があるでしょう。
子どものIQの高さは成長とともに進化する
いかがでしたでしょうか。
今回は、ギフテッド / IQが高い子どもの特徴というテーマで、日常生活における特徴や行動パターン、境界知能や発達障害との関係性などについてご紹介しました。
前述したように、ギフテッド / IQが高い子どもは、突出している能力やスキルに個人差があり、時に境界知能や発達障害と似たような症状が出ることがあります。
実際に子育てをされている保護者の方の中には、子どもがギフテッド / IQが高い子どもなのか、あるいは境界知能や発達障害を抱えているのか、正確に判断することが難しいと感じる方も多いでしょう。
そのような場合は、医師などの専門家に相談し、診断を受けてみることをオススメします。
子どもブレイン バランスセンターでも、子どもが抱える症状や傾向の診断を行っているので、ぜひお気軽にご相談ください。