2024年03月21日

【子どもに見られる限局性学習症とは?】具体的な症状やサポート方法を解説!

限局性学習症について、具体的な症状や診断方法を理解したい

限局性学習症を抱える子どもに対する適切な向き合い方やサポート方法を知りたい

限局性学習症を抱える子どものご両親、あるいは限局性学習症を抱える子どもと関わる方の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

より一般的な名称として「学習障害」とも呼ばれている限局性学習症は、子どもの成長過程に大きく関わる発達障害の一種であり、周囲の適切なサポートが重要となります。

そこで今回は、限局性学習症について、具体的な症状や特徴、治療法などについてご紹介します。

また、子どもブレイン バランスセンターでは、限局性学習症をはじめとした学習障害を持つ子どもを対象に、カイロプラクティック療法を用いたサポートを提供しています。

発達障害を持つ子どもについてのお悩みや疑問を抱えている際は、ぜひお気軽にご相談ください!

(※ カイロプラクティック療法については後ほど改めてご紹介します)

限局性学習症とは?

まずはじめに、限局性学習症の定義についてご紹介します。

冒頭でもご紹介した通り、限局性学習症は別名「学習障害」とも呼ばれており、発達障害の一種です。

限局性学習症は、一般的な知識や学習環境、勉強に対する本人の意欲に問題がないのにも関わらず、読み書きや計算などの特定の領域において支障が認められる点が特徴です。

多くの場合、学校などで読み書きや計算を頻繁に行うようになる小学生の時期に症状が明らかになる傾向があり、本人よりも先生や両親が気が付くことが多いと言えます。

とは言え、読み書きや計算など以外の分野では特別な問題は見られないことがほとんどであるため、単に子どもの勉強不足や意欲不足であると捉えられることも少なくありません。

限局性学習症を抱えているのにも関わらず、両親や周囲の人が気が付かないような状況が長く続くと、本人の自信低下や不安感情の増幅にも繋がってしまうため、可能な限り早い段階で周囲が理解してあげることが重要です。

限局性学習症の症状や特徴

次に、限局性学習症の具体的な症状について、以下の3つに分けてご紹介します。

  1. 読字障害
  2. 書字表出障害
  3. 算数障害

読字障害

限局性学習症における一般的な症状の1つ目は「読字障害」です。

読字障害とは、その名の通り文字や単語を正確に読むことに困難を抱える状態を指します。

学校や塾などの環境下では、周囲の子どもと比較して文章を読むスピードが遅かったり、読んだ内容を正確に理解できないなどの症状が挙げられます。

また、読字障害を抱えている場合は、文字と音(読み方)が頭の中で一致しなかったり、目の動きに問題があり正確に文字を追いずらく、行を飛ばしてしまったり、

文字自体が歪んで見えたりするといった状況に直面することも多く、一般の人には少し理解が難しい症状を抱えていることもあります。

 

書字表出障害

2つ目は「書字表出障害」です。

書字表出障害とは、文章を書くことに困難を抱える状態を指します。

具体的な例としては、綺麗に書くことや升目内に文字を収めること、似た文字を頻繁に書き間違えてしまうといった症状が挙げられます。

また、書字表出障害の直接的な原因としては、手先の不器用さによって文字を上手く書くことができない、あるいは そもそも文字や数字を適切な形として認識できていない、などの問題が挙げられ、程度によっては明らかに周囲よりも書くことが苦手であるという場合も多くあります。

 

算数障害

3つ目は「算数障害」です。

算数障害とは、数字の認識や計算に対して困難を抱える状態を指します。

算数障害の具体的な例としては、簡単な計算問題や図形の認識、文章問題で何を問われているのかが分からないなどといった症状が挙げられ、数字に関連する幅広い問題に苦手意識を感じることが特徴です。

また、各状況における数字が持つ意味自体を上手く理解することができないこともあり、順序を表すものなのか、数量を示すものなのかという区別においても困難を感じる場合があります。

読字障害や書字表出障害と比較すると、明らかに限局性学習症であるという確証を持つことが難しい傾向にあり、周囲からの叱責やからかいなどが、精神的な負担に繋がってしまうケースもあります。

限局性学習症の診断方法

本項目では、限局性学習症の診断方法についてご紹介します。

限局性学習症は、明らかな基準や明確なチェックポイントなどがある訳ではないため、短期的に確信付けることは難しいと言えます。

しかし、前述したような限局性学習症の症状が半年から一年以上続く場合や、特定の領域における学習能力が明らかに低いと感じる場合には、限局性学習症を抱えている可能性が高いと言えます。

幼少期の子どもにおける学習能力には、少なからず個人差や環境が影響してくるため、適切に能力を測ることは難しいと言え、両親や周囲の人が注意深く観察することが重要となります。

また、少しでも限局性学習症が疑われる場合には、子どもに対する過度な叱責や注意を避けるようにし、具体的な状態を明らかにすることが優先です。

具体的な状態を明らかにするためには、児童精神科や小児神経科のある医療機関を受診し、医師による診断を受けることが最も確実です。

限局性学習症の原因

次に、限局性学習症の原因についてご紹介します。

結論から述べると、限局性学習症の具体的な原因については解明されていないのが現状です。

しかし、ある程度の予測や研究は進められており、脳の機能障害が原因で、目や耳、皮膚などのさまざまな感覚器官から得た情報を受け取り、整理し、関連づけて表現する過程に問題が生じていると考えられています。

とは言え、限局性学習症は後天的に現れる症状ではないため、原因を追求して対策するよりも、症状を抱える子どもを適切にサポートする環境を整えることがより重要であると言えます。

限局性学習症の治療法

次に、限局性学習症の治療法についてご紹介します。

限局性学習症における具体的な原因が解明されていないことと同様に、限局性学習症を含む発達障害には、薬や手術による直接的な治療法は存在しないとされています。

しかし、症状を緩和させる方法が皆無という訳ではなく、限局性学習症への有効な対策法としては、大きく分けて以下の2つが挙げられます。

  1. 本人が抱えている問題の把握と対処
  2. カイロプラクティック療法

本人が抱えている問題の把握と対処

限局性学習症への有効な対処法の1つ目は「本人が抱えている問題の把握と対応」です。

限局性学習症を含む発達障害は、一般的に知られている症状がある一方で、具体的な症状や悩みは個人によって様々です。

前述したように、限局性学習症は外部的な要因や本人の意思に関係なく発症するものであるため、原因を考えるよりも 各個人に合った最適なサポートや環境を用意することが重要であると言えます。

そのため、児童精神科や小児神経科、クリニックでのカウンセリングを通して本人の悩みや症状を聞き、それぞれの環境や考えに合った最適な対処を行うことで、症状の緩和に繋げることが大切です

また、本人の悩みや意思を聞かずに放置してしまうと、限局性学習症だけでなく、合併症やうつ症状などの二次症状が発症してしまうリスクも高まってしまうため、可能な限り早い段階での対応が必要です。

 

カイロプラクティック療法

2つ目は「カイロプラクティック療法」です。

カイロプラクティック療法は、手技による調整を中心とした治療法で、特に背骨や関節の機能障害を改善し、身体全体の健康を促進することを目的としています。

限局性学習症を含む発達障害は、神経系機能の過剰な反応や発達の異常による影響を受けていることが主な原因の1つとされています。

そのため、脊椎の調整を通じて神経系の機能を改善するカイロプラクティック療法は、これらの症状に間接的に良い影響を与えることで、子どもが抱える限局性学習症を改善させることができると言えます。

また、カイロプラクティック療法はアメリカやカナダなどの北米地域では 既に幅広い層から認知を得ており、運動機能の向上やストレス軽減といった身体機能全般にも良い影響を与えるとされています。

子どもブライン バランスセンターでは、カイロプラクティック療法における豊富な経験と深い知見を持つ院長が、限局性学習症といった症状に対する適切なサポートを行っています。

子どもが抱える限局性学習症に関するお悩み、適切な治療についての相談をご希望の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

限局性学習症を抱える子どもへの向き合い方

最後に、限局性学習症を抱える子どもへの向き合い方について、以下の3つをご紹介します。

  1. 症状や苦手とする分野を正確に理解する
  2. 無理をさせず、ストレスや負荷を与えないようにする
  3. 学習自体に苦手意識を持たないようにサポートする

症状や苦手とする分野を正確に理解する

限局性学習症を抱える子どもへの向き合い方を考える際に意識すべきことの1つ目は「症状や苦手とする分野を正確に理解すること」です。

治療法に関する説明の際にもご紹介した通り、限局性学習症を抱える子どもの症状や負担を緩和させるためには、家庭環境をはじめとした周囲のサポートが必要不可欠です。

そのためには、子どもが置かれている環境の理解はもちろん、具体的にどのような症状を抱え、どのような学習や作業に苦手意識を感じるのかをしっかりと理解しなければなりません。

症状や苦手意識の対象を正確に理解すること、そしてそれらに対する適切なサポートの方法を理解するためには、子どもと一緒に、専門の医師を交えて話し合うことをオススメします。

子どもブレイン バランスセンターでも、限局性学習症を抱える子どもに対するカウンセリングやヒアリングを行っているので、ぜひお気軽にお問い合わせください!

 

無理をさせず、ストレスや負荷を与えないようにする

2つ目は「無理をさせず、ストレスや負荷を与えないようにすること」です。

限局性学習症をはじめとした発達障害などの症状は、本人の意思とは関係なしに現れるものであり、本人自身も症状に対して深く悩んでいることが多いと言えます。

そのため、読み書きや算数ができない原因を勉強不足や不真面目などと決めつけず、本人の気持ちをしっかりと理解してあげることが重要です。

できないことはできないこととして認め、症状を抱える本人と向き合い、余分なストレスや負荷を可能な限り取り除くような努力をしてあげましょう。

 

学習自体に苦手意識を持たないようにサポートする

3つ目は「学習自体に苦手意識を持たないようにサポートすること」です。

限局性学習症を抱える子どもには、学校や塾などで学習に対する自信を失い、学ぶこと自体に苦手意識を持ってしまうケースが多く見られます。

限局性学習症によって特定の分野でできないことがあることは仕方の無いことですが、それでも学生時代における学びの積み重ねが重要であることに変わりはありません。

子どもが感じる苦手分野と得意分野をしっかりと把握し、各分野における適切な方法で学習を少しずつサポートする意識が重要です。

子どもブレイン バランスセンターについて

いかがでしたでしょうか。

今回は、限局性学習症を抱えるご両親の方、あるいは 学校の先生などの周囲の方々を対象に、限局性学習症の症状や診断方法、子どもへの向き合い方などをご紹介しました。

既に何度もご説明している通り、限局性学習症を抱える子どもたちは、本人も多くのストレスや不安を感じていることが多いため、周囲の理解やサポートが非常に重要となります。

本記事でご紹介した内容をしっかりと頭に入れた上で、子どもに対して安心できる環境を用意することができるよう、周りの方と協力することをオススメします。

悩みや問題に直面した際には、医療機関やクリニックなどを訪れることも躊躇しないでください。

また、子どもブレイン バランスセンターでは、限局性学習症をはじめとした発達障害を抱える子どもの症状を緩和させるため、カイロプラクティック療法を用いたサポートを行っており、既に効果が期待できる症例も確認できています。

限局性学習症について相談したい、解決策を模索して欲しい、という悩みを抱えている際には、ぜひお気軽にお問い合わせください!

各家庭や子どもに合った最適なサポートをご提供いたします!