【エビリファイとは?】発達障害に必要な薬や効果的な対処療法についても徹底解説!
「発達障害を持つ子どもに効くと言われているエビリファイについて知りたい」
「発達障害における薬物療法について理解したい」
発達障害を抱える子どもの保護者、あるいはその周囲の方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。
エビリファイは、発達障害の中でも、自閉スペクトラム症(ASD)を持つ子どもに効果的な薬であると言われています。
そこで今回は、エビリファイの特徴や服用する際の注意点、発達障害に対する薬物療法以外の対処療法などについてご紹介します。
また、子どもブレイン バランスセンターでは、発達障害を抱える子どもを対象とした、カイロプラクティック治療を行っています。
子どもが抱える発達障害に悩みを抱えている際には、ぜひお気軽にご相談ください!
カイロプラクティック治療については、後ほど改めてご紹介します。
発達障害における薬とは?
まずはじめに、発達障害における薬について、簡単にご紹介します。
発達障害の治し方について調べると、しばしば「薬による治療」に関する情報を目にします。
しかし、ここで皆様に理解しておいていただきたいのは、発達障害における薬物療法とは、発達障害そのものを治療するものではなく、それに付随する症状や感情を一時的に抑えるためのものであるということです。
つまり、エビリファイをはじめとした薬を継続的に服用したとしても、発達障害を完全に治療することができる訳ではなく、あくまで一時的に症状が緩和されるだけであるということです。
今後発達障害の薬物療法に関する情報に触れる際には、ぜひ上記の内容を覚えておいてください。
また、発達障害における薬の必要性については「【発達障害と薬】治療薬の必要性や考え方についてプロが解説!」にてより詳しく解説しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!
発達障害の薬「エビリファイ」とは?
本項目では、発達障害を抱える子どもに効くとされている薬「エビリファイ」について、以下の3つの視点から解説します。
- エビリファイの特徴や効果
- エビリファイの副作用
- エビリファイを服用できる年齢や量
① エビリファイの特徴や効果
1つ目は「エビリファイの特徴や効果」についてです。
エビリファイは、本来「アリピプラゾール」と呼ばれる薬であり、日本の場合はエビリファイという名称で処方されます。
前述したように、エビリファイは主に自閉スペクトラム症(ASD)を抱える子どもに対して服用が勧められる処方薬で、抗精神病薬として易刺激性を抑える効果があります。
易刺激性とは、些細な出来事がきっかけで、強い憤りを感じたり、不機嫌になってしまう状態のことを指します。
自閉スペクトラム症(ASD)を抱える子どもは、その症状として易刺激性を伴っているケースが多く、これらの症状を緩和させるためにエビリファイが処方されます。
② エビリファイの仕組みや副作用
2つ目は「エビリファイの仕組みや副作用」についてです。
易刺激性を抑える効果のあるエビリファイは、怒りや不機嫌などの感情の原因となるドーパミンの過剰分泌を抑えたり、安定させたりすることで作用します。
そんなエビリファイには、以下のような副作用があります。
- 眠気
- 食欲の増加
- 喉の乾き
- 低血圧
- めまい
- 血糖値の上昇
- 注意力や判断力の低下
これらの副作用は、個人や年齢によっても差があるため、実際に服用した後は様子を確認し、適切にコントロールすることが重要となります。
③ エビリファイを服用できる年齢や量
3つ目は「エビリファイを服用できる年齢や量」についてです。
自閉スペクトラム症(ASD)を抱える子どもに対するエビリファイの対象年齢は、原則として6歳以上18歳未満とされています。
エビリファイには、錠剤として服用するものと、錠剤が苦手な子ども向けの液体のものがあります。
また、服用する回数は一日一回、一番最初は1mg から服用を始めます。
とは言え、これらの基準はあくまで一般的に言われているものであるため、実際に服用する際には医師との相談が絶対に必要です。
発達障害における薬を服用する際の注意点
次に、発達障害における薬を服用する際の注意点についてご紹介します。
前述したように、発達障害における薬物療法は、あくまで一時的に症状を抑えるためのものです。
しかし、だからといって無闇に色々な薬を服用することは大きな間違いであり、実際に服用を試みる際には以下のポイントを頭に入れておいてください。
- 服用前に医師の診断を必ず受けること
- 効果や副作用について正しく理解しておくこと
- 対象年齢や服用する量を必ず守ること
- 違和感や不自然な感覚を覚えた際は、必ず医師に相談すること
- 必要以上の薬を服用しないこと
特に年齢が幼い子どもが飲む薬については、保護者や周囲の方々がしっかりと上記の内容を理解していることが重要です。
また、服用する薬について疑問や不明点を抱えている場合は、必ず医師や専門家に相談し、それらを解消することをオススメします。
発達障害のの対処療法
最後に、発達障害の対処療法について、以下の3つをご紹介します。
- 薬物療法
- 心理療法
- カイロプラクティック療法
① 薬物療法
発達障害の対処療法の1つ目は「薬物療法」です。
薬物療法とは、エビリファイなどの薬を服用することで、発達障害の症状を緩和させることを試みる手法です。
既にご説明しましたが、自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害への薬によるアプローチは、あくまで症状を一時的に緩和させるための療法です。
薬物療法は、発達障害に効果的な療法として広く認知されていますが、あくまで症状の抑制が必要である場合のみ服用するものとして認識しておくことが重要です。
② 心理療法
2つ目は「心理療法」です。
発達障害における心理療法とは、子どもの抱える症状の傾向や特徴を正確に理解し、各個人に沿った最適な心理サポートを提供することを指します。
心理療法をはじめとした「子どもに向き合い、寄り添う姿勢」は、発達障害を抱える子どもにとって最も効果的なアプローチであると言われています。
発達障害を抱える子どもは、自身でコントロールできない症状や周囲からの反応により、大きなストレスや不安を抱えています。
それらの心への負担は、鬱や不安症状の悪化を招く可能性も十分にあるため、心理療法などを通して子どもに寄り添う姿勢がとても大切です。
③ カイロプラクティック療法
3つ目は「カイロプラクティック療法」です。
カイロプラクティック療法とは、特に背骨や関節の機能障害を手技によって改善することで、全体的な身体の健康を促進することを目的とした施術のことを指します。
自閉スペクトラム症(ASD)などの発達障害の症状は、神経系機能の過剰な反応や発達の異常による影響が原因とされています。
カイロプラクティック療法では、脊椎の調整を通じて神経系の機能を最適化することができるため、発達障害の症状に対して間接的に良い影響を与えることができるのです。
また、カイロプラクティック療法は、アメリカやカナダでは既に幅広い層から広い認知を得ており、ストレス軽減を手助けする効果もあるため、不安感情やストレスを抱えている子どもにとって効果的な療法と言えます。
発達障害のご相談は子どもブレイン バランスセンターへ
いかがでしたでしょうか。
今回は、発達障害に効果的な薬として知られる「エビリファイ」の概要や服用する際の注意点、発達障害における薬物療法以外のアプローチについてご紹介しました。
既に何度もご紹介した通り、エビリファイをはじめとした薬の服用は、あくまで発達障害の症状を一時的に抑えるものです。
そのため、子どもの症状が酷くない場合には無理に服用する必要はありませんし、それ以上に心理療法や向き合い方などの方が重要です。
子どもにとって安心できる環境を作ることを最大限意識し、常に子どもの味方であることを伝えるようにしてあげましょう。
また、子どもブレイン バランスセンターでは、自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとする発達障害の症状を抱えた子どもに対して、カイロプラクティック療法を通したサポートを提供しています。
脊椎の調整を通じて神経系の機能を最適化することで、発達障害の症状を緩和させることに成功した事例も多数あるので、薬やその他の対処療法で効果を体感できない方は、ぜひお気軽にご相談ください!