発達障害
2023年09月27日

【受診できないことも⁈】子どもの発達障害とどう向き合うべきか

うちの子は受診できますか?

皆さん、お子さんに対する心配事を、たくさんお持ちのことでしょう。

子どもの発達の進み具合が一人ひとり違うように、発達の滞り具合も一人一人違います。

生まれて直ぐに成長の異変に気付くこともあれば、数か月して寝返りや歩き出すのが遅いので気付く場合、3歳になるのに言葉がはっきりしない、先生の指示に従えないので保育園の先生に指摘されて気付く場合など様々で、早く気づけば早いうちに何とかしたいと思いますよね。

そして療育を色々探して回っていらっしゃることでしょう。

発達障害の検査を受ける時期やタイミングとは?

Dr.ロバート・メリロのカイロプラクティックのブレインバランスプログラムが、多くの実績を残しているとはいっても、その子にあった刺激をどこに入れるか決めるには、様々な検査を行う必要があります。

そのためには、「話すことが出き、反応することが出来る」こと。「基本的な指示に従うことが出来る」ことが基本になります。

そのため成長が遅れている場合、3,4歳では、検査が出来ません。

多くの皆さんが、子供が小学校に入学するまでに何とかしたいと思っています。急ぐあまり無理やりいろいろなことをさせって、子どもにストレスをかけてしまうこともあります。子供の成長は、もっと長いスパンで考えることが大切です。

それでも6歳ぐらいになると指示に従うことが出来るようになります。それでは遅いのではと感じる方がいると思いますが、子どもの脳の変化(可塑性)は著しい時期です。受け答えが出来るようになったら早い時期に検査を受けることをお勧めします。

それとは逆に13歳以上になると本人の意志が強くなり、したくないことに反発するようになると説得するのに大変です。

当センターでは、13歳以上の子ども達の施術を行い成長へとつながっていますが、出来ることなら小学生の時期に検査を受けることをお勧めします。

Dr.ロバート・メリロは、17歳までをブレインバランスプログラムの対象としています。

但し、受け答えが出来ない時期の受診を希望される場合は、親子セットでの施術をお願いしています。

お父さんあるいはお母さんもストレスを抱えていますので、体調を整えるとともに子どもに施術を見せることで興味を持たせることにつなげます。

近づいてきて先生のマネをする子もいます。親の施術が終わると施術台に上がってくれることが多くスムーズに施術につなげることが出来ます。

また、Dr.ロバート・メリロ著の「薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方」の中で対象から除外されてしまうケースとしては、有機的な脳障害、たとえばダウン症候群、脆弱X症候群、感染及び代謝性障害やケガ、脳梗塞、脳腫瘍、精神病、人格障害、真性の行動障害などが挙げられています。

このようなケースでは、専門の医療機関の受診をお勧めします。

ブレインバランスプログラムについて

次に、Dr.ロバート・メリロは、カイロプラクティックのブレインバランスプログラムの実施において、子どもの成長につなげるコンセプトをいくつか紹介します。

1. 発達障害は、症状別にいろいろな分類をされていますが、実は一つの問題であるということ。
それを、機能的ディスコネクション症候群(FDS)と呼んでいます。つまり脳内の各領域間の神経の伝達が上手くいかない状態にあるということです。その領域によって違った症状が現れるということです。

2. FDSの根底にある問題は、脳の左半球もしくは右半球の機能的な不具合によって脳が同期できていないということ。
それは、片側の機能が低下によるものなのか、亢進によるものなのか、左右の機能が低下と亢進を同時に起こしているのか(左亢進・右低下あるいは左低下・右亢進)

3. 検査によって、左右の脳の機能の検査をすることで機能障害部位を明らかにすること。
機能障害部位を見つけることが、神経伝達の機能を高めるための近道になるのです。

4. このプログラムは、症状を治すのではなく脳のバランスの崩れを治すこと。
脳機能のバランスが整えば、神経伝達の機能が高まり複雑な神経回路が出来上がります。その結果として今まで出来なかった様々なことが出来るようになるのです。

5. 問題の本質は遺伝子ではなく、機能異常であるならば永久的に修正が可能である。
脳の機能異常は、様々な環境要素によって起こされていると考えられています。

6. 子どもの個々の成長は両親の重要な役割にゆだねられていること。
子どもの脳の機能障害を回復させるのに、毎週1回カイロプラクティックに通っていれば良いわけではありません。子どもにとっては、1分1秒が成長するための大切な時間です。
ということは家でどう過ごすかということのほうが大事だということになります。これには、両親のかかわりがとても大切です。お父さんお母さん二人で子育てをするということが子どもにとって一番成長につながる環境づくりになります。

当センターでは、来院されるたびに問診と検査を行い脳の機能チェックをします。それに基づいて家庭での過ごし方のアドバイスを行っています。基本は、子どもが毎日快く楽しく過ごすことです。