発達障害
2024年07月09日

【注意欠陥障害 (ADD) のチェック】当てはまる症状や生活の傾向についてご紹介!

子どもが注意欠陥障害 (ADD) を抱えているかもしれない

子どもが抱えている注意欠陥障害 (ADD) について、診断方法や当てはまる症状を知りたい

幼少期の子ども、あるいは小学生の子どもを抱えている保護者の方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。

特に幼少期の子どもは、個性や性格が子どもによって異なり、注意欠陥障害 (ADD) の判断が難しいケースが多々あります。

そこで今回は、子どもが抱える注意欠陥障害 (ADD) について、具体的な診断方法や当てはまる症状などをご紹介します。

また、子どもブレイン バランスセンターでは、注意欠陥障害 (ADD) やその他発達障害に関連する症状を抱えている子どもを対象に、症状を改善するためのサポートを行っています。

子どもが抱える注意欠陥障害 (ADD) や関連する症状にお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

注意欠陥障害 (ADD) とは?

まずはじめに、注意欠陥障害 (ADD) について簡潔にご紹介します。

注意欠陥障害 (ADD) とは、文字通り注意力が足りていない症状を表す診断名です。

しかし、現在では多動性や衝動性という症状も含めた注意欠如多動症 (ADHD) として診断されることが一般的となっており、注意欠陥障害 (ADD) は過去に使用されていた診断名として認識されています。

本記事では、注意欠陥障害 (ADD) という名称で統一しますが、注意欠陥以外の症状にも焦点を当ててご紹介します。

また、注意欠陥障害 (ADD) については、「【注意欠陥障害(ADD)とは?】ADHDとの違いから改善に向けた施策」にてより詳しく解説しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!

 

注意欠陥障害 (ADD) の確認方法

本項目では、注意欠陥障害 (ADD) の確認方法についてご紹介します。

注意欠陥障害 (ADD) の確認方法には、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  1. 問診 / 医師による診断
  2. 知能検査

それぞれ、詳しくご紹介します。

① 問診 / 医師による診断

注意欠陥障害 (ADD) の確認方法の1つ目は「問診 / 医師による診断」です。

医療機関やクリニックで行われる問診や診断は、注意欠陥障害 (ADD) の確認方法として最も一般的な方法です。

診断の基準には、アメリカ精神医学会の「DSM-5」(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)が使用されます。

「DSM-5」には、注意欠陥障害 (ADD) を抱える子どもの症状の例や基準が記載されており、診断対象の子どもの生活習慣や行動パターンを照らし合わせて診断します。

しかし、あまりにも幼少期の子どもの場合は、子どもによって行動パターンの個人差が激しいため、4歳以下の子どもの正確な診断は難しいとされています。

② 知能検査

2つ目は「知能検査」です。

より正確な確認方法として、「田中ビネー知能検査」や「WISC検査」なども挙げられます。

これらの検査は、どちらも子どもの知能を測るものであり、言語理解や知覚推理などの複数の指標に分けて診断されます。

子どもが抱える注意欠陥障害 (ADD) に疑いを感じる場合は、一度医療機関を訪問し、そこでの診断が不十分であると感じた場合は、検査を受けてみると良いでしょう。

 

注意欠陥障害 (ADD) に当てはまる症状の例

本項目では、子どもが抱える注意欠陥障害 (ADD) の症状について、当てはまる症状やそれに伴う日常生活における問題をご紹介します。

  1. 授業や宿題に集中できない
  2. 長時間椅子に座っていることができない
  3. 他人の会話や順番を遮ってしまう
  4. 宿題や持ち物などを忘れることが多い
  5. 時間の管理や逆算が苦手
  6. 日常生活における小さなミスが多い
  7. 感情のコントロールが苦手

注意欠陥障害 (ADD) や 注意欠如多動症 (ADHD) では、主に注意欠如や多動性、衝動性に当てはまる症状がみられ、子どもや大人に限らず日常生活における様々な場面で影響が見られます。

本項目では、その中でも遭遇する場面が多いような症状を7つに厳選してご紹介します。

① 授業や宿題に集中できない

子どもが抱える注意欠陥障害 (ADD) に当てはまる症状の1つ目は「授業や宿題に集中できないこと」です。

注意欠陥障害(ADD)を持つ子どもにとって、授業や宿題に集中することは大きな課題となります。

長時間先生の説明や黒板の内容を追い続けることが難しく、すぐに気が散ってしまうこともあります。

また、宿題に取り組む際も開始までに時間がかかってしまったり、途中で別のことに興味が移ってしまったりすることがあるでしょう。

 

② 長時間椅子に座っていることができない

2つ目は「長時間椅子に座っていることができないこと」です。

注意欠陥障害(ADD)を抱える子どもは、長時間椅子に座り続けることが難しい場合があります。

特に授業中や食事時など、長時間同じ姿勢を保つことが求められる場面で、体をもじもじさせたり、席を立ったりしてしまうことがあるでしょう。

特に幼少期の場合は、それが注意欠陥障害(ADD)によるものであると理解されず、単に落ち着きがない状態として叱られてしまうケースも多くあります。

 

③ 他人の会話や順番を遮ってしまう

3つ目は「他人の会話や順番を遮ってしまうこと」です。

注意欠陥障害(ADD)を抱える子どもは、他人の会話中に突然発言したり、順番を待つことができずに列に無理やり割り込んでしまったりすることがあります。

このような症状は、相手の話や意思を故意に遮ろうとするものではなく、思いついたことをすぐに口や行動に出してしまう特性によるものです。

 

④ 宿題や持ち物などを忘れることが多い

4つ目は「宿題や持ち物などを忘れることが多いこと」です。

注意欠陥障害(ADD)を抱える子どもは、物事を正確に記憶し、適切なタイミングで思い出すことが苦手である傾向にあります。

そのため、宿題の提出を忘れたり、必要な教科書や文具を家に置いてきてしまったりすることが頻繁に起こります。

また、先生や親から聞いたこと、伝えるべきことなどを思い出すことができず、コミュニケーションに支障が出るケースもあるでしょう。

 

⑤ 時間の管理や逆算が苦手

5つ目は「時間の管理や逆算が苦手であること」です。

注意欠陥障害(ADD)を抱える子どもは、締め切りまでの時間を適切に見積もったり、逆算して計画を立てたりすることが苦手です。

特に学校生活では、宿題や授業中の作業など、時間を決めて取り組むものも多くあります。

しかし、時間の管理や逆算に抵抗を感じ、宿題や課題の提出が遅れたり、約束の時間に遅刻したりするといったことが起こります。

 

⑥ 日常生活における小さなミスが多い

6つ目は「日常生活における小さなミスが多い」です。

注意欠陥障害(ADD)を抱える子どもは、細かい部分への注意が散漫になりやすく、日常生活で小さなミスを繰り返してしまうことがあります。

これは日常生活における部分以外にも、計算問題で簡単な間違いをしたり、文章を書く際に誤字脱字が目立ったりします。

特に学業に関連する小さなミスは、単に学力の問題と片付けられることが多く、注意欠陥障害(ADD)の症状に気付くきっかけになりにくいこともあります。

 

⑦ 感情のコントロールが苦手

7つ目は「感情のコントロールが苦手であること」です。

注意欠陥障害(ADD)を抱える子どもは、細かい感情のコントロールが難しく、些細なことで急に怒り出したり、必要以上に悲しみを感じたりすることがあります。

また、ストレスへの耐性が低く、思い通りにならないとすぐにイライラしてしまい、他人や周りの人に対して感情をぶつけてしまうこともあります。

 

注意欠陥障害 (ADD) のご相談は、子どもブレイン バランスセンターへ

いかがでしたでしょうか。

今回は、子どもが抱える注意欠陥障害 (ADD) の確認方法や日常生活における症状についてご紹介しました。

前述した通り、特に幼少期の子どもの場合、注意欠陥障害 (ADD) による言動が、単に個性や性格によるものであると認められるケースが多々あります。

しかし、学校などの場で注意欠陥障害 (ADD) による行動が目立つ場合、本人が想像以上のストレスを抱えている場合もあります。

そのような場合は、すぐに子どもと向き合い、解決する方法や周囲のサポートを考えることが重要です。

また、子どもブレイン バランスセンターでは、注意欠陥障害 (ADD) を抱える子どもをはじめ、その他発達障害や知的障害による症状を持つ子どもに対してサポートを行っています。

注意欠陥障害 (ADD) などの発達障害による症状に関するお悩みを抱えている際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。