発達障害
2024年03月13日

【発達障害による偏食について徹底解説】症状や対処法についてもご紹介!

発達障害による偏食の症状や向き合い方について知りたい

子どもが抱える偏食の特性について理解を深めたい

発達障害や偏食の症状を抱える子どもを持つ親御様、あるいは周囲の方々の中には、このような悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。

発達障害による偏食は、その症状や程度が人によって様々であり、本人のストレス緩和のためにも周囲のサポートが非常に重要であると言えます。

そこで今回は、発達障害によってもたらされる偏食の原因や症状、向き合い方について、主に子どもに焦点を当ててご紹介します。

周囲や身の回りに発達障害や偏食の症状を抱えている方がいる場合には、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

発達障害とは?

まずはじめに、発達障害の概要についてご紹介します。

発達障害とは、脳の発達に関わる障害の総称で、主に子どもの成長過程で認識されます。

代表的なものとしては、自閉症スペクトラム障害 (ASD) や注意欠陥・多動性障害 (ADHD)、学習障害 (LD) などが挙げられ、コミュニケーションや学習において困難をもたらすものとして知られています。

症状や程度は人によって異なりますが、それぞれの症状に対する根本的な原因は解明されておらず、周囲のサポートや関わる方の理解が重要とされています。

本記事では、そんないくつかの症状の中でも、発達障害によってもたらされる「偏食」に焦点を当て、その原因や症状について解説しています。

また、発達障害や関連の症状に関しては、他の記事でも解説しているので、気になる方はぜひそちらもご覧ください。

発達障害と偏食の関係性

次に、発達障害と偏食の関係性についてご紹介します。

偏食は、人によっては単なる食べ物の好き嫌いとして認識されることもありますが、自閉症スペクトラム障害 (ASD) の特性を持つ方については、その特性によって偏食の症状がもたらされることがあります。

発達障害によってもたらされる偏食では、食べ物に対する好き嫌いをはじめ、特定の食べ物に対する強い嫌悪感や、口内機能による痛みを伴う症状も見られます。

また、中には限られた種類の食べ物しか食べることができないケースも確認されており、栄養の偏りや学校環境での困難を伴う事例も存在します。

自閉症スペクトラム障害 (ASD) に伴う偏食の症状は、発達障害特有の感覚や考え方によってもたらされる側面が強いという点が、一つの重要なポイントです。

具体的な症状については、後ほど改めてご紹介します。

偏食の原因

次に、子どもが偏食の症状を訴える主な原因について、以下の2つをご紹介します。

  1. 感覚的な原因
  2. 感情的な原因

感覚的な原因

偏食の症状を訴える原因の1つ目は「感覚的な原因」です。

感覚的な原因とは、食感や味など、食べ物を食べた時に生じる複数の感覚によって食べ物を受け付けなくなるようなケースを指します。

発達障害、特に自閉症スペクトラム障害 (ASD) では、感覚過敏による感覚処理の偏りが原因で食べ物に対する感覚が人と異なるため、特定の食べ物に対して強い拒否症状を抱いてしまいます。

感情的な原因

2つ目は「感情的な原因」です。

感情的な原因とは、食べ物の見た目に対する不安感、あるいは過去に体験した食べ物に対するトラウマなどによって拒否反応を示すケースを指します。

自閉症スペクトラム障害 (ASD) を持つ子どもは、新しい食べ物に対して必要以上に抵抗を感じると同時に、既に食べたことがある食べ物をより好んで口にする傾向にあります。

また、過去に食べたことがある食べ物であっても、味や食感が気に入らなかったり、給食の時間などで半強制的に食べさせられた経験などによるトラウマがあると、好んで食べることができなくなってしまうケースもあります。

偏食に伴う症状について

次に、偏食に伴う症状について、以下の4つに分けてご紹介します。

  1. 食感に関する症状
  2. 聴覚に関する症状
  3. 嗅覚に関する症状
  4. 味覚に関する症状

食感に関する症状

1つ目は「食感に関する症状」です。

前述したように、発達障害を持つ人は感覚過敏を抱えていることも多く、特定の食べ物によって口内に耐え難い痛みを感じることがあります。

また、クリーミーな食べ物や、納豆やオクラなどの粘り気のある食べ物に対して拒絶反応を示すケースも多く存在します。

聴覚に関する症状

2つ目は「聴覚に関する症状」です。

発達障害を持つ人は、周囲の音に対しても過敏であることが多く、食事の際に生じる音にも影響を受けやすいと言えます。

例えば、食べ物を噛む音、箸やフォークが皿に触れる音などに対して不快感を感じることがあり、咀嚼音が原因で特定の食べ物が嫌いになったりするケースもあります。

嗅覚に関する症状

3つ目は「嗅覚に関する症状」です。

嗅覚に関する症状は、文字通り食べ物の匂いに対して嫌悪感を抱くケースです。

これも、感覚過敏による嗅覚の強い働きによってもたらされる症状であり、一般的には受け入れられる特定の食べ物が持つ独特な匂いなどに対しても、抵抗を感じてしまうパターンがあります。

味覚に関する症状

4つ目は「味覚に関する症状」です。

味覚に関する症状においても、特定の食べ物の味が好き、あるいは嫌いであるという症状から、特に甘いものを好む傾向があったり、少しでも辛さを感じる食べ物を拒絶したりと、具体的な症状は様々です。

中には、食べ物自体の味だけでなく調味料やスパイス、風味などに抵抗を感じるケースもあるので、偏食を抱える子どもへ食事を提供する際には、しっかりと好みを理解した上で食べさせる必要があるでしょう。

偏食を抱える子どもへの向き合い方のコツ

次に、偏食を抱える子どもへの向き合い方のコツについて、以下の3つをご紹介します。

  1. 子どもが苦手なものを把握する
  2. 調理方法を工夫する
  3. 少しずつ食べる練習をする

子どもが苦手なものを把握する

偏食を抱える子どもへの向き合い方のコツの1つ目は「子どもが苦手なものを把握すること」です。

前述したように、発達障害によってもたらされる偏食の症状によって分かれる食べ物への好みは、子どもによって千差万別です。

どのような理由でその食べ物が嫌いなのか、特定の食べ物に対して具体的にどのように感じるのか、などを少しずつ丁寧に把握していくことで、子どもが持つ抵抗感に関する傾向も見えてくるでしょう。

保護者や周囲の人は、「偏食であることは間違いである」あるいは「色々なものを食べることが正しい」などという考え方は捨て、発達障害や偏食を抱える子どもが最もストレスなく食事できる環境を作ることを意識することが重要です。

調理方法を工夫する

2つ目は「調理方法を工夫すること」です。

子どもが抱える嫌悪感や抵抗感の傾向が理解できれば、どのような食べ物、あるいはどのような感覚が苦手かどうかが見えてきます。

とは言え、あまりにも食事のバランスが偏ってしまっては、栄養面や成長の面からも、あまり良い状態とは言えません。

そのため、調理方法によって味や見た目、感覚を変えることができる食材については、子どもが食べやすいように工夫して調理してみることが重要です。

少しずつ食べる練習をする

3つ目は「少しずつ食べる練習をすること」です。

子どもが苦手とする食べ物も、家族や周囲の人たちが少しずつサポートすることで、食べることができるようになるケースも多くあります。

まずは小さな一口からはじめ、食べられるということを丁寧に説明し、徐々に慣れさせていくことが重要です。

しかし、発達障害や自閉症スペクトラム障害 (ASD) を抱える子どもは、脳の特性によって不快な感情や嫌な思い出は記憶に残りやすい傾向にあるので、サポートを行う際には十分に配慮するようにしましょう。

発達障害とカイロプラクティック療法について

最後に、発達障害とカイロプラクティック療法についてご紹介します。

カイロプラクティック療法とは、手技による調整を中心とした治療法で、特に背骨や関節の機能障害を改善し、身体全体の健康を促進することを目的としています。

自閉症スペクトラム障害 (ASD) を含めた発達障害などの症状は、その原因として神経系機能の過剰な反応や発達の異常による影響を受けている側面もあります。

脊椎の調整を通じて神経系の機能を最適化するカイロプラクティック療法は、これらの症状に間接的に良い影響を与えることができ、その結果 子どもが抱える偏食を改善させることも可能です。

また、カイロプラクティック療法はアメリカやカナダでは既に幅広い層から認知されており、運動機能の向上やストレス軽減といった身体機能全般に良い影響を与える手法としても注目されています。

子どもブライン バランスセンターでは、カイロプラクティック療法に関する豊富な経験と深い知見を持つ院長が、自閉症スペクトラム障害 (ASD) や偏食といった症状に対する適切なサポートを行っています。

子どもが抱える発達障害に関するお悩み、偏食やその他の症状に対する向き合い方など、些細なお悩みも常に受け付けているので、ぜひお気軽にご相談ください。

発達障害の治療やサポートは、子どもブレイン バランスセンターへ

いかがでしたでしょうか。

今回は、発達障害と偏食について、具体的な症状や原因、子どもへの向き合い方などについてご紹介しました。

発達障害や偏食の症状を抱える子どもは、周囲が想像している以上に大きな悩みやストレスを感じていることが多いです。

偏食であるからといって、必要以上に子どもを責めたり、無理に食べ物を食べさせるなどといった行動は、避けるようにしましょう。

子どもが抱える症状について少しずつ理解を深め、子どもにとって負担とならないようにサポートすることが重要です。

また、前項目でもご紹介した通り、子どもブレイン バランスセンターでは、主に子どもが抱える発達障害の治療を目的としたカイロプラクティック療法を提供しています。

すでに効果が期待できる症例も確認できているので、発達障害や関連する症状でお悩みの場合には、ぜひお気軽にご相談ください!

ご連絡、お待ちしております!