カイロプラクティックでどんなことをするの?
療育について
今、私のブログを読み始めた方は、果たしてカイロプラクティックで何をしてくれるのだろうかと思っている方ですね。
今までいろいろな療育を探していろいろなプログラムを受けさせてきた方々がほとんどだと思います。
療育というと、
・集中力や感性を養うために「パズル」「折り紙」「積み木」「工作」「お絵かき」
・コミュニケーションや言葉を養うために「絵本の読み聞かせ」「紙芝居」「人形劇」「おままごと」
・体力や体幹を鍛えるために「リトミック」「リズム体操」「トランポリン」
・対人関係のスキルを身に着けるために「グループワーク」「ロールプレイング」「集団ゲーム」
・学習に障害がある場合は「個別指導をする」
という具体的なメニューが浮かんできます。
カイロプラクティックで何をするの?
ではカイロプラクティックでは何をしてくれるのかなぁ?と思ったときに、「よくわからない」というのが現実でしょう。
以前ブログでも説明しましたが、カイロプラクティックでは、子ども達が色々なことをうまく出来ない理由を「脳内の神経間の伝達のやり取りの不具合(ディスコネクション)」と考えています。
▼「脳内の神経間の伝達のやり取りの不具合(ディスコネクション)」について知りたい方はこちらからご覧ください。
ディスコネクションが存在する理由は、受胎してから神経が発達していく途中で何らかの環境によって、発達の滞りが起きてしまったためと考えています。
そのために最終的な大脳の左右のやり取り(神経伝達機能)がうまく出来ない状態になっているということです。
神経学的には、大脳がうまくやり取りできるためには、発達の前段階の脳幹と呼ばれる延髄から中脳までの正常な働きが必要です。
この領域は、自律神経系からの影響を受けます。自律神経は、動脈の収縮弛緩、呼吸をコントロールしているため脳幹への栄養と酸素の供給に影響を与えます。
脳幹の各働きと自律神経の働きは、身体の筋肉の働き(筋力検査)を用いて検査します。
どの領域に働きが乱れているかを特定し、左右あるいは両側の自律神経が亢進しすぎているのか働きが低下しているのか、脳幹の働きを身体の筋肉の働きでモニターしながら見極めて、脳幹が働きやすい状態にするために適切な刺激を選択します。
筋力検査をするために、言葉のやり取りが出来ない年齢では難しくなります。
適切な刺激は、検査結果によって異なりますので、決まったこういうものですと答えられないところです。
しかし、検査されている子どもは、刺激によって施術前と後の筋肉の働きが変化しますので違いを実感します。
脳幹の働きが整うと皮膚・関節・筋肉・眼・耳・鼻からの感覚情報を大脳へスムーズに伝えることが出来るようになります。
つまり、ディスコネクト状態からコネクト状態に変わります。
感覚神経が大脳に感覚情報を伝えられるようになると、感覚を精査する脳領域とコネクトできるようになり、運動神経へのコネクトも良くなります。
コネクト状態が広がるとで、日常生活の中での様々な刺激がすべて成長につながっていきます。つまり療育で行なわれていることが初めて有効になります。
まとめとして、色々なプログラムを受ける前に、カイロプラクティックで脳幹の働きをチェックしてどこの領域が機能していないかを調べ、働きを改善して脳幹から大脳へコネクト状態にすることです。
カイロプラクティックで検査を行うには、条件があります。この条件については、Dr.ロバート・メリロ著「薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方」から次回紹介します。