子どもの発達障害と鼻詰まりの関係性とは?その理由や改善策について詳しく解説!
発達障害のある子どもたちに見られる鼻詰まりは、単なる一時的な症状ではないことがあります。
実は、これらの症状は慢性上咽頭炎と深く関連している可能性があります。
慢性上咽頭炎は、喉の奥の炎症が長期にわたって続く状態で、これが鼻の通りを悪くする要因となることがあります。
本記事では、このような症状が発達障害のある子どもたちにどのように影響を及ぼし、また、その背景にある理由や改善策について解説していきます。
発達障害の子に鼻詰まりが多い
昔は青っ洟を垂らしながら遊んでいる子どもがいました。
私も小学生の頃、口蓋扁桃が腫れて高熱を出した後、鼻炎が治らず長く耳鼻科に通っていた覚えがあります。
子どもは風邪をひくことも多く、鼻が出たり鼻づまりになって口呼吸になることで発達の障害につながると言われています。
また、臨床でも発達障害の子は鼻が悪いことが多く見られます。耳鼻科に行ってもなかなか治らないですね。
慢性上咽頭炎を知っていますか?
最近、様々な分野の名医の話を聞く機会に恵まれて、内科医の堀田修先生の話の中で、「慢性上咽頭炎」という病態を知ることが出来ました。
前回のブログの「抗生物質が自閉症スペクトラムを引き起こす?」では、食物にたいして体の内と外を分ける一番免疫力の高い腸についてのお話をしました。
空気においては、鼻の奥に空気中のホコリ・雑菌・ウイルスを侵入させないようにするためのフィルターである線毛上皮組織があり、免疫力の高い場所が上咽頭です。
この上咽頭が慢性的に炎症を起こしている状態が慢性上咽頭炎です。
上咽頭が炎症を起こす理由とは?
空気中には身体にとって危険な異物が常にいますので、休む暇もなく戦いを挑んでいます。炎症という事は、戦いが必要以上に激しくなっているという事です。
何故そのようになってしまっているのでしょうか?
そこで、前回のブログの腸の話を思い出して下さい。
子どもでも風邪をひくと抗生物質が処方されます。
抗生物質によって善玉菌が死滅して真菌が繁殖してしまいます。
腸内の真菌が繁殖することによって発達障害の子に多いリークガットが起こります。
そのことで全身の粘膜に炎症が生じます。
上咽頭も粘膜で炎症を引き起こしやすい環境になってしまいます。
上咽頭の炎症が引き起こす具体的な症状
上咽頭には、舌咽神経と迷走神経があります。
舌咽神経が刺激されると咳や淡、のどの痛み、声がれなどの症状を起こしたり、味の苦みやうまみを感じにくくなります。
迷走神経が刺激されると内臓の働きが低下します。
舌咽神経と迷走神経は、自律神経の視床下部を刺激して交感神経が高まって不眠、鬱、不安、倦怠感、アトピーやリウマチなどの自己免疫疾患につながります。
さらに上咽頭の炎症では、静脈が拡張してうっ血を起こして、頭のリンパ管の流れを悪くします。そのことで頭痛やめまいを引き起こしやすくなります。
発達障害の子どもの検査をすると全ての子どもが、交感神経の亢進状態になっています。
このことから慢性上咽頭炎が子どもの発達に影響する可能性は高いと考えられます。
慢性上咽頭炎の改善方法
では慢性上咽頭炎を改善するためには、どうしたらよいでしょう。
大人であれば、咽頭擦過療法(EAT療法)といって鼻の穴に綿棒を入れて擦って炎症を抑えることが出来ます。
子どもには、EAT療法に代わって鼻うがいが効果的です。
プールで泳いでいて鼻に水が入って「ツーン」として痛い思いをしたことがあって、抵抗を感じると思いますが、0.9%食塩水を使えば全く痛くありません。市販の鼻うがい溶液を使っても痛みはありません。
上咽頭の炎症が収まれば、風邪の予防にもつながります。
参考文献:堀田修著「自律神経を整えたいなら上咽頭を鍛えなさい」